齋藤研究室

東京工業大学 工学部社会工学科

大学院社会理工学研究科社会工学専攻

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研究室の紹介

 齋藤潮からのメッセージ

 わたくしどもの風景研究分野は、1976年に中村良夫先生(東京工業大学名誉教授)によって創設されました。爾来、四半世紀以上にわたって風景の意味を解き明かそうとする研究的風土が培われ、そこから多くの人材が巣立っていきました。研究者でいうならば、北村眞一氏(山梨大学)、笹谷康之氏(立命館大学)、小林享氏(前橋工科大学)、佐々木葉氏(早稲田大学)、岡田昌彰氏(近畿大学)、嘉名光市氏(大阪市立大学)、吉村晶子氏(千葉工業大学)といった顔ぶれです。

 

 風景の意味を解き明かすということは、良い風景とは何かを一義的に、短絡的に求めようという態度とは異なります。人間は環境をどのように眺めるかという、やや突き放した基本的な興味が根底にあるのです。大それた言い方をするならば、人間とは何かを、視覚を手がかりにみつめようということです。 その意味において、必ずしも現代人とその価値観だけが研究対象になるわけではありません。これまで人間が環境をどのように眺めてきたか、どのような環境が好まれ、環境をどのようにしたいと考えてきたかという関心によって風景の履歴を探求し、あわせて現代の位置を相対的に眺めることもひとつの研究的態度だといえましょう。このような態度は、過去の価値観を懐古的にとらえ、それを単純に現代に押し当てようとする態度とも異なります。

 

 この分野に入ることを志すほとんどの人は、国土の美しさを守りたい、良いまちをつくりたい、美しい構造物を設計したいという情熱をもっています。そのような情熱はきわめて大切なのですが、その情熱の赴くままに、国土や都市や構造物の善し悪しを説くだけなら、少なくとも風景研究の専門的な立場に立っているとはいえないでしょう。私たちは、発想は情熱的に、けれども分析は冷静にという態度をモット-に、少しずつ知見を積み上げていきたいと考えています。

 

 こんな考え方に共鳴される方は、ぜひとも研究室を訪れてみてください。

 

 

東京工業大学 教授   齋藤 潮

 

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