社会工学フォーラム・セミナーシリーズ


第4回

期 日:2005年7月27日(水)17:30−19:00
場 所:西9号館の204号室
発表者:松前龍宜(社会工学専攻博士課程)

Title
飽和需要と労働供給の下限がもたらす総所得の変動に関する考察

Abstract
成長産業の所得シェアが一方的に増大し,成長産業へ雇用者が不可逆的に移動する
という産業間の構造変化を成長経済は経験するという実証結果がある(Kuznets(1957)
,Baumol(1967),吉川・松本(2001)).したがって全産業が同率で成長する
均斉成長モデルの仮定と実証研究は整合的ではない.しかるにGrossman/Helpman+(1989)+等
の成長モデルでは産業間の均斉成長を仮定しており,構造変化という事実を説明し得ない.
実証結果と整合性をもつモデルを構築する際に,キーとなる仮定はEngle法則として知られる
飽和需要という仮定である(Andersen+(2001),Pasinetti+(1993),Aoki/Yoshikawa(2002)).
ここでは,需要の飽和を伴う多部門成長モデルであるAndersen+(2001)+のアプローチを
一般化する.多数のエージェントのモデルとして解釈すれば,経済の人口規模が変化する
ことを通じた総需要効果が生み出される.本研究は,総需要効果が総所得水準の変動に
もたらす影響を考察する.個別のセクターに対する需要の飽和と財の階層的序列という仮定は,
任意の時点における各セクターの所得シェアを不可避的に変化させ,経済に構造変化をもたらす.
ここでは特に,総需要効果がAndersen+(2001)+が示したような総需要の停滞のみならず,
総需要の減退をもたらすことを示す.


第3回 
期  日: 1998年1月
発表者: 高嶋 裕一


第2回
期  日: 1996年7月
発表者: 高塚 創


第1回
期  日: 1995年4月
発表者: ハリ・スリニバス


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